誹謗中傷はなぜ“早期対応”が重要なのか?弁護士が解説
インターネット上の誹謗中傷は、放置すればするほど不利になる問題です。本コラムでは、なぜ早期対応が重要なのかを、実務の観点から解説します。
1 ログは時間が経つと消える
もっとも重要なポイントがこれです。
投稿者を特定するためには、IPアドレス、投稿日時、通信ログなどの情報が必要になりますが、これらは永久に保存されているわけではありません。多くの場合、ログの保存期間は数か月程度とされており、対応が遅れると、投稿者の特定が物理的に不可能になるという事態が発生します。これは実務上、かなり多い取り返しのつかない失敗です。
2 投稿は拡散し、被害が拡大する
インターネット上の情報は、検索結果に表示され続ける、SNSで拡散される、スクリーンショットで保存されるといった形で、時間とともに広がっていきます。つまり、
放置=被害が自然に拡大する構造
になっています。特にGoogle口コミや検索結果に表示される情報は、新規顧客の意思決定に直接影響するため、事業へのダメージが蓄積していきます。
3 証拠が消えるリスクがある
投稿は、投稿者自身やプラットフォームによって削除されることがあります。一見良いことのように見えますが、証拠を取らないまま削除されると、何もできなくなるという問題があります。そのため、初動でスクリーンショット、URL、投稿日時を確実に保存することが不可欠です。
4 心理的にも主導権を失う
誹謗中傷は、放置すると、相手がエスカレートする、継続的な投稿が増える、他の投稿者を誘発するといった傾向があります。一方で、早期に対応すると、「この相手は対応してくる」と認識させる効果があり、被害の拡大を抑止できるケースも多いです。
5 今すぐやるべきこと
誹謗中傷を見つけた場合は、最低限以下を行ってください。
- 証拠の保存(スクショ・URL・日時)
- 削除可能性の検討
- 特定の可否の判断
この3点を早期に行うことが重要です。誹謗中傷バスターズは、365日体制でこれらの対応のサポートを行っています。